五 【薩摩の鬼斧】 … さつまのおにおの
『薩摩の鬼斧』 … 小田龍一
前世が“きこり”か?
と思わせる程の怪力の持ち主であるかと思えば…
物事を深く深く沈考する。
その怪力で強打された打球は、
轟音と共に、唸りを上げて、中空を切り裂いてゆく…
その様は、まるで雷(いかづち)だ。
剛打を武器に、次々とバーディを重ねてゆく小田ではあるが、実は、
彼の本当の魅力は “繊細なショット” にあるのだ。
打球を停止させる能力に於いて、小田を凌駕する者はいない。
錦港湾に悠然と浮かぶ“桜島”に育まれた【鬼斧】は、
“薩摩の二才(鹿児島の男)”らしく、礼儀を重んじ、年長者を常に敬う。
その姿には、忘れられた日本を垣間見ることが出来て、清々しくもある。
山野にコダマする“剛打”と、
清流のせせらぎを思わせる“繊細なショット”を携えて…
“哲人・小田龍”は、フェアウェイを歩む。
by h_gohda | 2007-04-20 09:51 | 侍・プロゴルファー紹介